根管治療

    根管治療を成功させるために

    戸塚の歯医者、みずの歯科クリニックの根管治療

    現在、日本の歯科医院での根管治療の成功率は約60%程度と言われております。これは、海外での治療の成功率80%という数字に比べ、かなり低い数字です。

    なぜ、これほど低いのかと言うと、それは日本の保険制度に問題があるからと言えるでしょう。

    現在、日本における根管治療の診療報酬(保険点数)は、欧米の価格に比べて約20分の1程度。当然、使える時間や道具に制限が出てしまいます。

    しかし当院では、たとえ保険治療内であっても予後の良い治療を行うために、下記のような器具や設備、材料を使用して治療を行っております。

    特に、当院では歯を残す事を真剣に考えている歯科医院ですので根の治療、歯周病の治療に力を入れております。

     

    歯科用CTによる精密診断

    戸塚の歯医者、みずの歯科クリニックの根管治療

    根管治療を行うにあたり、根の形や病巣の位置・広がりを把握することは非常に重要です。

    CT画像では、従来のレントゲン画像ではわかりにくいこれらの情報も3次元的に把握することができるため、より確実に治療を行うことが可能となります。

    また、レントゲンでは発見できないような小さな病変も発見することができるため、今までの検査ではわからなかった痛みの原因についても把握し、対処することが出来ます。

    当院では、必要に応じて歯科用CTを活用し、精密な審査診断の上で治療を進めております。

    →歯科用CTについて、くわしくはこちら

     

    ニッケルチタンファイル(NiTiファイル)

    戸塚の歯医者、みずの歯科クリニックの根管治療

    ニッケルチタンファイル(NiTiファイル)とは、柔軟性が高くさまざまな形状の根管に対して適切な処置を行うことができる治療器具です。

    根管治療では、虫歯に侵された神経を除去するために「ファイル」と呼ばれる器具を使用しますが、このファイルには大きく分けて二種類あり、ひとつが「ステンレスファイル」、もうひとつが「ニッケルチタンファイル(NiTiファイル)」というものです。

    多くの歯科医院ではステンレスファイルのみを使用していますが、当院では十分な柔軟性を持ち、より神経を除去できるニッケルチタンファイルも同時に導入しております。

     

    MTAセメント

    戸塚の歯医者、みずの歯科クリニックの根管治療

    MTAセメントとは、1998年にアメリカで販売され、日本では2007年に販売を開始した歯科用セメントです。
    殺菌効果が非常に高く、虫歯の不活性化をはじめ、神経の保護や根管の内部を埋める根管充填などさまざまな処置で応用が可能です。

    特に、虫歯が進行して神経にまで達した場合には、むし歯が進行したところまでの組織を取り除きMTAセメントによって蓋をすることにより、従来では神経を抜いていた症状でも神経を保存出来る可能性が高まりました。

    ただし全てのケースに適応されるわけではなく、MTAセメントを用いた場合でも状態によっては抜髄が必要となるケースもありますので、まずは神経を残せる可能性があるかどうか、ご相談いただければと思います。

     

    超音波洗浄

    戸塚の歯医者、みずの歯科クリニックの根管治療

    根管治療の成功率を上げるためには、根管内の汚れを完全に除去し、無菌化することが必要となります。

    通常は、ファイルを使用して根管内の汚れを除去した後、薬剤を使用して根管内の無菌化を図りますが、当院では、薬液による化学的な洗浄に加え超音波スケーラーを使用した根管内洗浄も行っております。

    超音波洗浄を行うことにより、根管内の汚れを効果的に除去でき、通常では届きにくい根の先の隅々まで洗浄液を届かせることができます。

     

    ファイバーコア(ガラス繊維強化樹脂)

    戸塚の歯医者、みずの歯科クリニックの根管治療

    根管治療後は、歯の神経が抜かれて強度が弱くなっているため、そのまま被せ物を作ることができません。
    そこで「コア」と呼ばれる土台をたてて補強を行い、その上に被せ物を作ります。

    従来、保険治療では金属の素材を使用した「メタルコア」が使用されてきましたが、金属は非常に硬く柔軟性のない素材であるため、噛む力が強い方の場合は特に根っこの部分に「楔作用」による力が集中してしまい、歯根破折のリスクが高くなるという欠点もありました。
    ですが、ファイバーコアはしなやかな柔軟性を持ち合わせているため噛んだ時にかかる力を分散し、歯根破折のリスクを抑えてくれる働きもあります。

    ファイバーコアのメリット

    • 適度な光透過性を有するため、天然歯に近い審美性の高いかぶせ物治療が可能
    • 歯に近い弾性を備えているため歯が割れる可能性が低い
    • 金属アレルギーの心配がない

     

    歯根端切除術 ~根管治療が難しい場合~

    歯根端切除術とは、歯茎の外側からメスを入れ、感染した根の先の部分を根こそぎ取り除く方法です。

    根管の形が湾曲しているため根っこの先まで器具が届かず清掃できないような状態の場合や、嚢胞があまりにも大きいなど、根管治療が難しい場合に行う治療法です。

    しかしながら歯根端切除術は外科手術であるため、手術前にはCT撮影をし、位置や状態を十分に確認したうえで行う必要があります。

    また、外側からのアプローチとはいえ、骨の中の非常に見えにくい部分を治療するためでしっかりと確認しながら治療を進めることが必要です。

    戸塚の歯医者、みずの歯科クリニックの根管治療

     

    破折した歯でも、諦めません。

    抜歯しなくてはいけない原因として意外と多いのが、「歯根破折」という歯の根っこが割れてしまったことによる抜歯です。

    8020推進財団による「永久歯の抜歯原因調査報告書」によれば、永久歯を失う原因として、歯周病(41.8%)や虫歯(32.4%)に次いで3番目に多いのが、破折(11.4%)による抜歯だそうです。

    歯根破折になる歯のほとんどは抜髄済の歯であることから、何度も治療を繰り返した上での抜歯であるケースが多いのでしょう。

    破折した歯を放置してしまうと、その隙間から細菌が入り込んで炎症を起こし周辺の骨を溶かしてしまう危険性があるため、今までの歯科治療では、歯根破折が起こってしまった場合は抜歯しか選択肢がない状態でした。

    しかし今では、条件が合えば、歯根破折の場合でも歯を残すことができる治療技術が開発されています。

     

    ヘミセクション/トライセクション(分割抜歯)

    分割抜歯とは、歯の根が2本以上ある歯でそのうちの1本の根だけが破折や虫歯などで抜歯が必要になった場合、歯を分割して問題のある根だけを除去し、問題のない方の根を残すという治療法です。
    根が2本ある歯に対して行う場合をヘミセクション、根が3本ある歯に対して行う場合をトライセクションと言います。

    問題のある根を除去した後は、基本的には隣の歯と連結してブリッジにする方法が一般的です。

    ヘミセクション、トライセクションを行うことで本来抜歯が必要とされた歯を残すことが可能ですが、根が1本なくなってしまうわけですので、噛む力が強い方や歯ぎしりや食いしばりの癖がある方の場合、せっかく残した根の方も割れてしまう可能性もあります。
    歯ぎしりや食いしばりの癖のある方は、夜間にマウスピースを装着して歯を守る対策や、行動認知療法で食いしばりの癖を改善する対策を行うことで残った歯を長持ちさせることができます。

    戸塚の歯医者、みずの歯科クリニックの根管治療

     

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